会場いっぱい85人が参加
パタカラ・MFT臨床研究会主催「第1回MFT臨床報告会」は6月22、23日の両日、東京・港区の南青山会館に全国から85人が参加して開催されました。
第一日目は秋広良昭先生を座長に、高橋一祐(大学名誉教授)のあいさつで開会。細川壮平、野呂明夫、小野田繁(東京都渋谷区開業)の3氏による臨床報告に続いて、北 進一・旭川医科大学教授が「口輪筋の刺激運動による活性化効果について」と題して特別講演。数々の口腔外科症例におけるパタカラのリハビリ効果を明らかにしました。
MFTのキーポイントは「オトガイ筋」
第二日目は、秋広良昭先生(歯学博士・パタカラ開発者)による基調講演「MFTの標的『過去から未来へ』」に続いて、高橋潤一、松木るりこ・青嶋千緒実(東京・大久野病院)、鬼頭佳子(愛知学院大学小児歯科学講座)、宮川譲次(川崎市開業)、花上弘昭(厚木市開業)、宝田恭子(江戸川区開業)、大川延也(東大和市開業)、川邊研次(静岡県開業)の各氏が、パタカラMFTの臨床報告。昼食休憩50分を挟んで途中休憩なしという強硬スケジュールのもとで、口腔筋機能療法の理論と実践症例、機能訓練ノウハウや臨床上の悩み等、多角的な視点からの報告が行われました。さらに「表情美学」提唱者山田桂子氏のスピーチが報告会を和やかにしめくくりました。
「つぐみちゃん」「マンボウ」登場
参加者は「パタカラを継続するということが一番の悩み、課題でしたが、成功例、失敗例いろいろ報告されて良かった」「中身の濃い充実した報告会でした。まず私自身始めようと思います」と感想を話していました。研究会では、今後各地でセミナーを開催するとともに、年に1回程度の「臨床報告会」を開催する予定です。また、会場では(株)コスモ計器が新しい「リップデカム」による計測実演、またデンタル・ユーミーから新製品・乳児用パタカラ「つぐみちゃん」、今後パタカラに付属する予定の簡易口唇圧計測器具「マンボウ」が配布されました。