幸せになりたいッ!と思っているあなた、プロのデンタルスタッフを目指しているあなた、いろいろ努力してきたのに伸び悩んでいるあなたに是非お勧めの1冊です。女性としても、社会人としても自分の魅力を最大限に引き出して、多くの人に好かれ、信頼される人になる方法が学べます。
著者の山田桂子先生は40年以上も前に、山梨の御夫君の歯科医院にアポイントシステムを定着させるためにデンタルコーディネーターを始められました。また1969年には「表情美学」を創案され、表情コミュニケーションの基礎編『表情美学講座』を開設されました。70〜71年には連続してミスインターナショナル日本代表を育てられています。モデリングとデンタルコーディネーターとして多くの人を指導された先生が、その集大成としてデンタルスタッフに愛をこめて執筆されたものです。 医療サービスをする人の心構えや対応策を紹介している本が多い中、どう表現したら相手にあなたの魅力が伝わるか、具体的な方法と実践的なトレーニング法が解説されている実践書です。 優しい語り口と随所にちりばめられたエピソードに誘われて読み進めば、まるでフィニッシングスクールに参加しているように自然と顔が輝き背筋が伸び颯爽と活躍している自分が想像できるようになるでしょう。 今、歯科医院は大きく変化しています。従来の治療を中心とした歯科医師主導の診療体制から、患者さんというよりお客様(健康な方もおいでになるので)の健康に対するいろいろな要望を大切にして、お客様を中心に据えたチーム医療が望まれるようになっています。そのためには受付に始まり、歯科医師だけでなくハイジニストやアシスタント、医院によってはコーディネーターやテクニシャンまで含んだスタッフ全員が医院の顔としてお客様を尊重し、ご要望を達成できるように最善を尽くす体制であることを、第一印象で表現し伝えることが重要です。 プロフェッショナルなデンタルスタッフの条件はハッピィ・フェイス(幸福顔)&アイ・アム・オーケー・スタンスの実践です。 常に笑顔を浮かべ「いらっしゃいませ」「お任せください」という第一印象を伝えることがお客様の不安を取り除き信頼に応える方法です。お客様と協同して健康目標を設定してそれに対して一緒に取り組むパートナーとして認め合う挨拶の第一歩が表情美学で言うスイッチ・オンでのアイコンタクトです。
スイッチ・オンの顔の練習です。
先生はこの中でジェームス・アレンの言葉を紹介されています。
:AsaManThinketh邦題『「原因」と「結果」の法則』からと。 先生が目指していらっしゃるのは、それぞれが奉仕する心=愛に満ちたデンタルスタッフとして自分の職業的イメージをしっかりと抱いて、そのイメージに対してそのようにふるまい、そのようになっていく、そういう自分らしさ、自分の職業らしさをしっかりと表現できる考え方と表現方法の体得です。 モデリングとは、その「らしさ」を振付けていくことなのです。先に紹介したミスインターナショナル日本代表にモデリングを行われた時の感想を述べていらっしゃいます。 彼女たちは 「私はミス日本になりたい、なろう、なる。」という意志に燃えていた。先生と共にミス日本のイメージを共有しそれに向かって振り付けを繰り返すうちに、レッスンの終わり頃には既に「ミス日本」に成り切っていた。 最初は演技でも、それが「自然になるように」と望んで努力すれば、素敵な笑顔と思いやりに満ちた身のこなしがあなたのオリジナルブランドとなるでしょう。だれでも自分の思う理想像になれるのです。素敵なデンタルエンジェルを目指しましょう。 |