少し前まで、矯正と言えば抜歯やブラケットが代名詞でした。歯並びを治したくとも、苦痛や通院の苦労から二の足を踏む患者さんも多かったと思います。しかし近年、非抜歯で、取り外し式の器具を使い、治療期間も短くてすむ新しい矯正治療法がいろいろ紹介されるようになりました。患者さんにとっては、とても喜ばしい情報です。
ドイツのビムラー博士が発明した「機能的矯正(ビムラー式矯正)」は、たいへん扱いやすい装置を使い、患者さん自身の成長と発育を利用して楽に良好な結果を得る方法です。患者さんの苦痛や経済的、時間的リスクを最小限に抑えるこの矯正治療法に関心のある方は、ぜひ一度、下記のホームページをご覧ください。
ドイツのビムラー博士が発明した「機能的矯正(ビムラー式矯正)」は、たいへん扱いやすい装置を使い、患者さん自身の成長と発育を利用して楽に良好な結果を得る方法です。患者さんの苦痛や経済的、時間的リスクを最小限に抑えるこの矯正治療法に関心のある方は、ぜひ一度、下記のホームページをご覧ください。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
ストレスのない診療
患者さんが求めているものは何なのだろうか?咬合は確かに私達歯科医師にとって大変重要で、もちろん患者さんにとっても重要です。しかし、矯正において患者さんが一番求めているのは、『みため』なのではないでしょうか。この『みため』を患者さんが簡単に得るシステムが、このBimler矯正臨床研究会にあるのです。私達開業医は、限られた時間の中で、限られた患者さんを診る、そこからより多くの利益を得る必要があります。ところが、なにか新しいシステムを医院に取り入れるにあたっては、たいへんなストレスがあります。スタッフへの説明、金銭的問題等々・・・。中でも一番のストレスは、精神的なストレスです。これらは、できる限り無い方が良いと私は考えています。
精神的ストレスは、歯科医師という仕事上無い訳がありません。だからといって、やはりありすぎるのはいけません。ストレスが有り余裕の無い先生は、患者さんにも解りますし、もちろん人生で一番大事な家族や夫婦間に、そのストレスを持ち込む事などあってはいけません。そのためにも患者さんが楽な治療(これはもちろん一番大事ですが)歯科技工士も楽、そして最も重要なのは、歯科医師が楽である事だと思います。そこから最大の利益を得る必要があるのです。この「楽なシステム」こそ、この研究会が求めているものなのです。
新たにBimlerを使ったシステムを医院に取り入れる事は、大変楽です。
Barbara先生の一言から
私が初めてBimlerを教えられた内容と、実際にBarbara Bimler先生から教えられた内容は、大きく違っていました。違いは、先ほど書いた歯科医師も楽である、という事なのです。考え方すべてがあまりにも違ったのです。誰しもが低価格で、そして誰しもが矯正をするチャンスを与える事ができる。そしてその結果は“God only knows.”『神のみぞ知る』というBarbaraの一言からこの研究会は始まりました。
私は宗教家ではありません。このBimlerシステムの最も利点でもあり欠点でもあるところ、『神のみぞ知る』これが重要だとわかったのです。
今後この研究会に出ても役に立たない、とお考えになる先生ももちろん出てくると思います。それは、この『神のみぞ知る』という部分を、どこまで受け入れられるかによって違ってくるのだと思います。
もっと楽にもっと簡単に
この方法は、一回勉強し装着したなら治るというものではなく、そこから装置の調整をする必要があります。私は、最初の勉強のときに、その調整が大事である事を教えてもらえなかったのです。その点を自力で学ばなくてはならない環境にありました。しかし、その調整の勉強とともに、時間が重要だと言う事を、身をもって知ったのです。『時間がかかりすぎる』と感じる先生が多いのは、この調整の大切さを学ぶ機会がないからなのです。
もっと楽にもっと簡単に、考えたシステムは、大変楽でリスクも少ないものです。
しかし、私が手がけた900症例以上を分析したからといって、所詮開業医、研究家ではありません。当院だから治るのでは意味がないのです。他の先生と一緒に、このシステムを患者さんのために役立てていければと思うのです。
そして、患者さんが痛くなく、私達自身がストレスをためる事の無い矯正を考え、研究し続けたいと思っています。これがこの勉強会を立ち上げた目的です。
Bimlerを導入するのは大変易しいのです。しかし、信じ続けられるか、そしてもう一つ開業医の課題である利益とつながるか、という事に関して疑問を感じBimler矯正からいったん離れた方にとって、この研究会が戻るきっかけになっているように思います。
一緒に悩み考える
導入は易しい。しかし時間がかかる方法なので、目先だけの利益を求める方には、結果が出るまでの4年間、患者さんとの間での苦しみがあります。そこを解決する方法としての研究会だ、と思っています。皆が悩む事は一緒、悩む所も一緒。一緒に分かち合い、一緒に研究会として、「患者さんのために」と考えられる先生方とともに、この会を続けていきたいと願っています。批判もあると思います。先生によっては、この考え方に賛同できない方もいらっしゃることを承知で、今回書かせていただきました。
研究会の活動について本年度は、10月22日の「第2回基礎の基礎」までに参加していただいた先生を対象とする勉強会のみとなります。新たな募集は、来年度「第3回基礎の基礎」からを予定しております。
現在の会員とともに『誰が治療しても治る』という本を、遅くとも3年後には出版できるよう、その本を見て患者さんが当院ではなく、近所の歯科医院で同じシステムの治療を受けても簡単に治るのだという事を広めていきたいと思っています。
「第1回基礎の基礎」にご出席いただいた方には、会を継続する力をいただいたと考えております。現在の研究会員の先生方には、心から感謝しております。
このシステムを取り入れる事が、貴院の飛躍につながる事を、心から願っております。ぜひ、ご一緒に学びましょう。