歯科界へのメッセージ

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コムネット会員情報誌「Together」に掲載している、弊社社長・菊池恩恵によるコラム「TRIANGLE」です。

ホンモノの「感動」

●「感動」を分かち合う歯科医療

先ごろ、日本技工所協会の東支部が開催した研修会を取材しました。テーマは「スポーツ歯学と咬合」と「小児歯科」。そのなかで、患者さんを悩み苦しみから解放し「患者さんと感動を分かち合える歯科医療」を実践しているすばらしい臨床経験が報告されました。

歯学博士の藤井佳朗氏(神戸市開業)は、全身の健康状態の観察やO-リングテストを行いながら咬合治療を実施し、その結果難治性の疾患が改善したりアスリートの運動能力が飛躍的に伸長する実例ビデオを披露。「歯は食べるためだけにあるのではなく、全身を支え健康を維持する要です」と強調しました。

また「歯医者さんの作ったチョコレート」の開発者で、コムネットでもおなじみの神谷誠氏(松本市開業)は「個別医療デザイン」の概念をもとに、歯科医療を個々の患者さんとともに喜びともに泣き、一緒に子どもたちの成長を応援する「子育て歯援隊」と名づけ、「感動を共有する」歯科医療の奥深さとすばらしさを熱をこめて語りました。

ともに、患者さんが直面している痛みや苦しみを、歯科を通じて確実に解決に導き、健康で明るい人生を築く支援者としての歯科医師の生き方を示すもので胸が打たれました。

●メディカル・パタカラ発進!

前回もお知らせしましたが「パタカラ」が医療機器「メディカル・パタカラ」としてスタートしました。会員情報誌Togetherでも連続して開発者秋広良昭氏の論考を掲載しており、この間の研究成果とともに、医院における展開のノウハウも積極的に提供しています。

私たちはパタカラが歯科を通じて人々の悩みを解消し、願いに真正面から応える力をもつ「感動を生む」器具だと確信しています。口腔筋を鍛えることが、歯列や唾液などの口腔内の環境を整えるとともに、脳血流を増やす、口呼吸を鼻呼吸に転換して睡眠と酸素吸収を円滑化するなど、生命維持と全身の健康増進に直結する働きをしているからです。

●「笑顔」は美と健康の総合力

私たちは今年、「笑顔」をテーマに活動を進めていますが、笑顔の基礎になる口元づくりに不可欠なのが、口腔筋とそれに連なる表情筋群全体のストレッチです。秋広氏は「表情筋は細く・薄く・弱い、たくさんの筋肉によって構成されており、笑筋や頬筋ばかりでなく『表情筋全体』を同時に鍛えることが大切です」と強調しています。

当然「笑顔」は咬合や姿勢など、バランスのとれた身体状態の中でこそ花開くものであり、「前向きに」「明るく」生きていこうというハツラツとした精神が笑顔を輝かせるのです。「笑顔」は、美と健康の総合力で生み出されるものなのです。

●ホンモノだけが「感動」を与える

いまの世は「偽装」「捏造」が大流行の時代です。耐震偽装に賞味期限、政治家の事務所費からテレビ番組まで、まるで「ウソがあたりまえ」という様相です。なかでも私たちにとって関西テレビの「発掘!あるある大事典II」の「顔やせ」番組の捏造は衝撃的でした。表情筋のトレーニングで、裏でパタカラを使ってストレッチを行いながら、番組では「ペットボトルの顔やせ効果」を謳っていたとされています。

ここまで極端な話は論外としても、歯科の世界でも「ホンモノ」が求められています。表面的な装いや取り繕いではなく「医療」として患者さんにほんとうの「感動」を与えられる歯科医療のありかた、医院のありかた、歯科医療人としての生き方を、ともに求めていきましょう!

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