歯科界へのメッセージ

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コムネット会員情報誌「Together」に掲載している、弊社社長・菊池恩恵によるコラム「TRIANGLE」です。

「時代の課題」を見据えて

●急速に進む高齢化

 今年の敬老の日の、100歳以上の人が2万人を突破したという報道を記憶にとどめておられる方も多いと思います。「高齢社会白書」(平成15年版)によると、日本は1996年に「高齢社会」(65歳以上が人口の14%超の社会)に突入。昨年の高齢者数は2363万人(人口の18.5%)に達しています。75歳以上の「後期高齢者」も1004万人、地域によっては、すでに高齢化率が3割を超えているところも少なくありません。
 日本はいま、世界でもっとも高齢者の比率が高い国となりました。すでに一部では現実化している「超高齢化」時代にいかに向かっていくかという戦略が、あらためて求められています。

●2015年「4人にひとり」

 介護の世界では、「2015年」がひとつのキーワードになっています。それは、この年に「団塊の世代」が「高齢者」になりきる年で、高齢者人口が3277万人(総人口の26%)、国民の「4人にひとり」が高齢者という段階を迎えるからです。
 「高齢化」の速度も速く、それまでに様々な対応を準備しなければならないという目標の年だからです。(むろんその先、2040年には国民の3人にひとりが高齢者という時代がやってきます。)その時代を悲観的に迎えるのか、明るい時代にするのか、それはまさに、この今のがんばりにかかっています。

●「寝たきり」の原因

 高齢者にとって健康は第一のテーマです。なかでも「寝たきり」にならないことが最大の課題です。寝たきり老人の数は2000年で280万人、2025年には、520万人になると推定されています。「寝たきり」になる原因のトップは生活習慣病。脳梗塞、脳出血等の脳血管障害(36.7%)と心疾患(4.4%)をあわせると、原因の4割が生活習慣病です。
 高齢者全体の医療費をみても、65歳以下の循環器系疾患の医療費が12.1%なのに対して、65歳以上になるとそれが32.2%に跳ね上がります。(平成13年国民医療費)

●「痴呆」も生活習慣病から

 「痴呆」も深刻です。現在150万の痴呆患者(自立度クラス・=日常生活に多少の支障があるが、誰かが注意していれば自立して生活できるレベル)が2020年には、約300万人に増加すると考えられます。
 「痴呆」とは後天的な脳の広範な器質的変化による認知機能障害であり、「脳血管性痴呆」の場合、高血圧、高脂血症、糖尿病、心臓病、過度の飲酒、喫煙といった生活習慣病が原因になっていると考えられています。

●歯科から生活習慣病打破

 タイトルに「時代の課題」と掲げたのは、日本の医療が直面している課題、「生活習慣病」をどう克服し予防するかという課題に、歯科界こそが正面から取り組み、克服できる可能性がある、ということを訴えたかったからです。今月発売された『宇宙飛行士はイビキをかかない』には、高血圧、脳管障害等の生活習慣病から、痴呆、ダウン症まで威力を発揮しているパタカラの画期的な効果についての実例、症例が満載されています。
 そこには、日本の超高齢化時代を、健康で幸せな社会として築いてゆく意気込みと、歯科医療の新しい飛躍の可能性が満ち溢れています。パタカラ・MFTは「時代の課題」に正面から応える、設備投資不要、リスク無縁の秀逸な「武器」であると、あらためて、自信をもってお奨めいたします。
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